【硯修會】とは
「3人で共にひとつの舞台を」
大日方寛、山本泰太郎、竹市学の3人が
この思いから結成した会です
国立能楽堂養成事業での研修を終了して
気がつけば早くも20年
今や3人が共に会する機会は稀になって
います
舞台上の相手の姿を見ることでその足跡に
想いを馳せ、更に自分が奮起して精進の道に
進むべき励みとなすべく、再び研修の場を求め
ここに集いました
与えられた「研修」から自らの「硯修」へ
専門分野や日頃の活動、そして個性も全く違う
3人がこの意思のもと一つになって一期一会の
舞台に臨みます
大日方 寛 (おびなた ひろし)
脇方 下掛宝生流
1968年生まれ
国立能楽堂三役養成事業第三期研修終了
故宝生閑及び宝生欣哉に師事
大学を中退、宝生閑の下で
修行すべく研修生となる
平成3年「小鍛冶」大臣にて初舞台
平成17年「道成寺」
平成20年「張良」
令和元年「姨捨」
令和4年「卒都婆小町」披演
山本 泰太郎 (やまもと やすたろう)
狂言方 大蔵流
1971年生まれ
国立能楽堂三役養成事業第三期研修終了
父故山本則直及び山本東次郎に師事
昭和51年「靭猿」にて初舞台
昭和63年「千歳」を披く
以来国立の研修に加わりながら修行を重ね
平成3年「三番三」
平成4年「語 那須」
平成6年「獅子聟」 平成8年「釣狐」
平成17年「花子」などを披演
竹市 学 (たけいち まなぶ)
笛方 藤田流
1972年生まれ
国立能楽堂三役養成事業第三期研修終了
故藤田六郎兵衛に師事
昭和63年「経政」にて初能
平成7年「猩々乱」「石橋」を披く
以来、平成8年「翁」
平成11年「道成寺」
平成13年「清経音取」
平成29年「卒都婆小町」
令和元年「姨捨」
令和2年「桧垣」披演
「硯修會」発会によせて
猪又 宏治(元・国立能楽堂企画制作課長)
制作部長)
このたび国立能楽堂の養成研修を卒業した
皆様が「硯修會」を立ち上げられました
こと、たいへんに嬉しく思います。
初々しくやんちゃなでもあった皆さんが
様々な分野の先生方について研修されて
いた姿が思い出されます。
先のことなどわからない世界で、それぞれ
が成長され立派に舞台を勤められている姿
も頼もしく思っていました。
今後の能楽界の一翼を担っていくのだな~
と陰ながら楽しみに拝見していました。
そしていま自らの気持ちで「硯修」の場を
作り出されました皆様の成長した心意気に
改めて応援をおくりたいと思います。
能楽タイムズ対談
『三期三役で会を』